息切れする北京五輪の国際聖火リレー April 8, 2008
チベットの人権問題をめぐって政治問題化している北京五輪。人権問題、環境問題、食品の安全性問題、人口問題、経済バブル問題と挙げようと思えばきりがない中国。経済的に勢いにあやかりたい先進諸国にはアメリカが引き起こしたサブプライム問題が大きな影を落としている。本来、五輪は政治とは別世界で展開されるべきだが、五輪誘致には政治力やお金がものを言う。先進国ではまた誘致に伴い設備投資のコストが半端じゃないので、どうしても勢いがある発展途上国も時に紛れ込んでくる。
「もし北京五輪聖火の国際ルート打ち切りが議題になったら、私は反対する。一部の過激な抗議に対して、屈するべきではないと思うし、五輪のためにはならないから」と猪谷千春IOC副会長は明言する。セルゲイ・ブブカIOC理事も「議論を聞いてから決めるが、現時点では国際ルートを継続すべきと思う。我々は(五輪や聖火を通じて)世界をより良いものにしようとしているのだし、人々はそれを尊重すべきだと思うからだ」と語る。
北京五輪の国際聖火リレー、IOC理事らが継続支持を表明 : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
その起源は古代ギリシア時代に遡り、ギリシア神話に登場するプロメテウスがゼウスの元から火を盗んで人類に伝えたことを記念して、古代オリンピックの開催期間中にともされていた。
本来の聖火リレーはその起源が象徴するように人類が神々から火の支配権を奪って無限の自由を確保することを象徴しているはずだが結果的には今回の聖火リレーは中国がチベットで行っている人権の侵害を五輪が必死で擁護している形になってしまった。チベットの活動家にとってもはや「神聖」でなくなった「聖火」をもみ消すことが象徴的な抗議行動となっている。