行政評価―スマート・ローカル・ガバメント September 24, 2008
「行政評価」はまだその概念が普及し始めたばかりの1990年代後半の本らしく、欧米で主流とされていた定性的、定量的な評価を簡単にまとめたものだ。当時の欧米では疲弊する公共部門を合理化する一環で、規制緩和に加えて、国営事業の民営化、公共サービスの外局化が行われてきた。民間の得意とする利益創出やコスト削減手法を政府機関でも取り入れることで納税者に対して説明責任を十分に果たせるような公共サービスを築き上げることがその大きな狙いだった。ただ、民間の組織運営手法を取り入れたところで今度それらの運営における十分なノウハウがない。一連の改革で一時的な効果生えられても、長期運用においては適切な評価手法が確立されていないと効果が持続しない。
こういった欧米の行政改革における試行錯誤が景気低迷で悩んでいる日本政府にも注目され始めたのが大きな背景だ。しかし、本書を通じて明確なのはやはり公共部門においてある程度は定量的、定性的な評価で一貫性の評価ができるものの、最終的には行政側の最良に依存するところが大きい。ビジネスと同じように最後はリーダーシップがものを言う。
小泉政権誕生に至るまでに行政改革の推移を理解する上では有意義な書と言えよう。

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